※ 現在契約できる LINEMO もこの使い方にはピッタリだと思います。
LINEモバイルが新料金になりましたね。
1年前、78歳の母にLINEモバイルを使ってスマホを持ってもらいました。
その経緯と、1年経ってどうなったかを書いていきたいと思います。
お年寄りはスマホを使いこなせない?
高齢者の母にスマホを買った経緯
1年前、長く使っていた母のガラケーの調子が悪くなりました。
auを使っていましたが、ショップからはガラホに変えるキャンペーンのメールが届いていて、相談されました。
その頃、わたしは遠くに住んでいる子供から、LINEで送られてきた孫の写真を、ときどき母のところへ行っては見せてあげる、ということをしていました。
わりと近いとはいえ、母とは同居していないため、月に1度くらい行ったときに、見せていました。母にとってはひ孫です。
母はわたしの子供のことを小さな頃からとてもかわいがってくれていましたので、遠くに住んで元気にしているのかもいつも気にかけています。
わたしはそんな母にLINEを使ってもらって、子供達とわたしのLINEのグループに入ってもらい、母はLINEを送れないとしても、わたし達親子のLINEでの会話を見てもらえないかと考えていました。
その頃母はメールを読むことは出来ても、打つことは出来ないので、こちらからメールを打つと、電話をかけてきていました。
どうやって母にLINEをしてもらうか
母にどうやってLINEをしてもらうか、考えました。月々の携帯電話の料金は上げたくありません。
いままで使っていたガラケーの料金は安いですからね。
それでも母は親戚や自分の子供に携帯電話で電話をかけることも結構あったので通話料もかかっていました。
ワイモバイルに変えるのはどう?
ワイモバイルに変えてシニア向けのスマホにすれば、携帯電話代も抑えられるし、通話料金も60歳以上は実質無用でカケホーダイだしいいのではないかと考え、それとなく母にそういうのがあるんだよねと言ってみました。
母はスマホには別に興味がなく、携帯電話は電話が出来ればいいと思っているので乗り気ではありませんでした。
格安スマホとは違い、わたしの街にもワイモバイルの店舗はありますが、いままで行ったことのないショップへ行くこと自体がハードルが高いようです。
auのシニア向けスマホはどう?
母と一緒にauショップへ行きました。
思い切ってスマホに変える、ガラホに変える、ガラケー+タブレットなどの選択肢がありますが、とにかく話を聞いてみようと。
まずはシニア向けのスマホですが、やはりスマホに変えると月々の携帯電話の料金が上がります。
それに母はさっきも書いたように、スマホに変えたいと思っていません。母より若いお友達が、使いづらそうにしているのを見ているのでなおさらのようです。
auのタブレットをプラスするプランもやはりそれなりの料金がかかるようでした。
auのガラホにするしかない?
もう、ガラホにするしかないです。
ほんとうはまだまだガラケーでいい母ですが、キャンペーンもやっているし、じきにガラケーは使えなくなるという噂もあったのでガラホにしました。
この、ガラケーが使えなくなるというのは3Gにしか対応していない古いガラケーで、今発売されているものは、まだしばらく大丈夫なはず、ということは後で知りました。
それまで使っていた母の携帯電話は長く使っていたので3Gだったのかもしれません。
そして、確か店頭にガラホではない、従来のガラケーはもう無かったと思います。
そのときのauの料金プランでは
現在の新しい料金プランとは違いますが、そのときのauのプランで1番安く済むプランにしました。
60歳以上だとカケホーダイもお得なのでカケホーダイも付けました。
メールがくることもあるので、インターネット接続は付けました。
ですが、この1番安いプランだと、データ使用料が0円~4200円と上限はあるものの、すぐに低速にならずに使用料に応じて上がっていくものでした。0円なのは100MBまででした。
調べてみると、今どきのスマホで撮った写真を何枚か送ると超えてしまうようです。
これでは、LINEが出来ても、月々の料金が結構高くなってしまいます。
とりあえず、このプランでガラホに変えて、カケホーダイなので電話はガラホで、インターネットは使わないようにしてもらい、LINEは別で考えました。
LINEモバイルのLINEフリーに注目
ということで自分がガラケーと格安SIMのスマホの2台持ちをしていた時期もあったので、その方法で行こうと思い調べ始めました。
母にはLINEを使ってもらいたいだけで、低速になるのも全然かまわないので、とにかく安く、ネットだけが使えればいいです。
調べていくと、LINEモバイルのその時のプランは、LINEフリーで1GB 月額500円(+税)。LINEはデータ使用料にカウントされません。
そのうえ、通話機能やSMSを付けなくてもLINEが使えます。
じゃ、1番安くLINEを使い放題出来るなと思い、LINEモバイルのLINEフリーで母にスマホを持ってもらうことを密かに決めました。
※ 2020年2月19日より新料金での受付けになりました。
SMSなしのプランは無くなって、2020年2月19日現在は、500MB 月額600円(+税)のLINEフリーが1番安いプランになるようです。
このときは、SMS無しでLINEが始められるはずなのに全然出来なくて調べまくってやっと、設定するときにWi-Fiは切っておかないといけないことに辿り着きました。
その回線を使っていないと確認が出来なかったんです。わたしのような思いをする人はいなくなりますね。
少し今までのプランに比べると、この使い方では割高感がありますが、それでもLINEフリーはお得です。1対1のLINE電話もフリーの対象です。動画だって、LINEで送り放題ですもんね。
中古スマホを用意した
次にスマホです。
とにかく安く済ませたかったし、シニア向けなら大事に使っていたり、使ってみてダメだったとすぐに手放してしまい、新品同様のものがあるのでは?と中古品を探しました。
使い込んでいて、バッテリーの持ちが悪くなっていたり、使用感があるのものは避けたいので美品と書かれているものから選びました。
後で書きますが、わたしは機種選びに失敗して2台買いました。1台目はAmazonで、2台目はヤフオクの店舗のサイトから買ったようです。ネットで買い物をするときには、お店の評価を必ず見るようにしていますが、このときもどちらも問題なかったです。
付属品の有る無しも書いてありました。
最初に買ったものは、卓上ホルダが付いていましたが、充電ケーブルは付いていなかったです。2台目のものは、本体のみでしたから、別に充電器とケーブルを買いました。
卓上ホルダも買いましたが、らくらくスマートフォン3 用のもので、4 に合いました。
卓上ホルダや充電ケーブル(充電器)のdocomo純正品はdocomoを使っていなくてもショップに行けば売ってもらえるのでしょうか?どうなんでしょう。
わたしは聞いてみたりするのが面倒くさくてAmazonで合いそうなものを買いました。
この買ったものが適当なのかはよくわからないのですが、問題なく使えています。
卓上ホルダを使うのであれば、ケーブルはこんなに頑丈なものでなくても良かったですね。
卓上ホルダいいですよ。充電のたびにケーブルを抜き差ししなくていいので。
わたしのように充電しながら使ってしまう人には不向きですけどね。
スマホの機種については中古で出ている数が多かったのと、SIMとPlayストアに対応しているかを考えて『らくらくスマートフォン4 F-04J』にしました。
さっきも書きましたが、実は1台目は機種選びを失敗しました。
『らくらくスマートフォン3 F06-F』を買いましたが、こちらはLINEは出来る機種なのですが、そのLINEのアプリがdocomoでらくらくスマートフォン用に作ってあるもののようで、格安SIMで使うときには、当然docomoは使っていませんので、docomoの専用アプリはどれも使えません。
なので、Playストアから普通のLINEのアプリをとらなければいけないのですが、こちらはPlayストア非対応でした。
買うときにはdocomo専用アプリなどということは考えてもみなくて、LINEだけは出来るのだと思っていました。
新しい機種でもその辺に気を付けたらいいと思います。
docomoのスマホならば、docomo回線を使う格安SIMであれば、SIMロックを解除しなくても使えるようだ、というのは自分のスマホのときに見かけたので、たしか、対応機種に載っていなかったけど、イチかバチかで買いました。
それでその後に『らくらくスマートフォン4 F-04J』を買いなおして今日まで母は使っています。
ちなみにスマホでLINEすることには使えなかった『らくらくスマートフォン3 F06-F』はじいちゃんに使ってもらっています。
ネット検索は出来るので、調べものをしたり、ラジオを聴いたりして、毎日使い倒しているようです。
スマホでLINEを使い始めた母
勝手に中古スマホを買い、LINEモバイルと契約をしてSIMを差し、LINEの開設をして、わたし達親子のグループに入れてから、母に使ってもらうようにスマホを渡しました。
ちなみに、LINEモバイルの契約者はわたしになっていて、支払いもわたしがしています。
じいちゃんのスマホと合わせても旧プランなら税込みで月1100円です。
母は、はじめの頃は、見るだけなら出来るわ、とわたし達のLINEの会話を見たり、ひ孫の写真を見たりしていました。
全員既読になると、母も見たんだな、とわかり、安心しました。
一応、スタンプや自分で送るにはこうしたら送れるよというのは教えておきましたが、いままでメールも使っていなかったので、すんなりとは出来ないようでした。
わたしはらくらくスマートフォンのツータッチでの打ち込みがわかりやすくて、わたしがスマホを使い始めるときに、これだったら楽に始められたなと思っていました。
わたしくらいの年齢の人にはいいのかもしれません。
わたしの兄弟にも母のLINEを教えて、写真などを送るときにはいままでのようにメールじゃなくて、LINEに送るように言っておきました。
そうして、母がスマホでわたし達の会話や写真を共有するようになってから10日程経った頃、わたしの子供が住む地域で地震があり、母は初めて自分でLINEを送りました。
『○○のところたいししし』
『たいししし』
母のはじめてのLINEです。
わたしは通知を見たときに、子供の『たいししし』が出ていたので、なにかよくわからないけど兄弟で盛り上がっているのかな、と開いてみると母の初LINEがありました。
母は普段から楽しい人なので、自分でも笑っているのが想像出来たし、わたしも嬉しいの半分とおかしいのとで、大笑いしてしまいました。
送ろうと一生懸命やったのにうまく送れなくて「あらら~」ってなっただろうな。でも、送れたんだな。
「たいしたことなかったのかい」って送りたかったのかな、と思っていました。
後で聞いてみると、「○○のところ大丈夫かい?」って送りたかったそうです。
間違えて打った文字を消すのもわからないし、そうこうしているうちに送らさったようです。
もう1度やろうとしたらまた送らさったらしいです。笑
スマホを持って一年後の母
母がスマホでLINEを使い出して1年経って、今どうなっているかというと、相変わらずたくさんの文字は打てないですが、時々自分でも言葉を送ってきます。
そうそう、ハズキルーペを買っていました。
母は元々視力があまり良くなかったのが幸いしてか、それほど老眼はひどくなく、それまで老眼鏡は使っていませんでした。
新聞も少し離せば裸眼で読めるようです。
LINEを読むときにはそれでも読めるようですが、打ち込むときにはハズキルーペをかけて、打ち込んでいます。
たぶん、まだまだ時間もかかって打ち込んでいるとは思いますが、リアルタイムで孫やひ孫と気楽に会話出来るのは楽しいようです。
わたしの子供達はLINEをそんなに頻繁にするほうではないので、しばらく何も来ないときは、わたしへの電話で「なんにも言って来ないね、どうしているんだろう」と言っています。
最近の母のLINEです。ひ孫達の風邪がもう治ったよというときの返信です。
時々漢字も使えています。「。」が多くて、使い方も独特ですが、おもしろいのでそのままにしてあります。
そういえば、「たいししし」のあと、打ってしまった文字の消し方は教えたけど、後はそんなに教えた覚えがありません。
不思議なのが、スタンプはいくつか使えそうなものをプレゼントしてあるのですが、あまり使っていません。「 あんまりいいのが無いんだよね~」と言っています。
思うようには打てなくても、母にとってはやっぱり自分の言葉が1番なのかもしれませんね。
母にスマホを持ってもらった結果
- 母はメールは出来なかったのに、LINEを見るだけでなく、自分でも言葉を打ち込むようになりました。
- わたしの子供達や孫達は(母の孫とひ孫)大好きなばーちゃんと交流出来たり、元気でいるのがわかって安心。
- 母も孫やひ孫の写真や動画もすぐに見られて、元気にしているか様子がわかって安心。
- わたしもみんなが繋がっていてとても安心です。
LINEモバイルを契約して、中古のらくらくスマートフォンで母にLINEを使ってもらうのは、わたし達の使い方にはぴったりでした。
らくらくスマートフォンはあと何年くらい使えるでしょうか。
まだまだこの方法で使っていきたいので長持ちして欲しいものです。
※ 現在契約出来る LINEMO もこの使い方にはピッタリだと思います。